証券口座の準備、おつかれさまでした。
(まだの方は、こちらの記事からどうぞ。この記事を先に読んでも大丈夫です)
さて、いよいよ新NISAです。
……と言った瞬間に、こんな言葉が押し寄せてきます。
つみたて投資枠。成長投資枠。非課税保有限度額。信託報酬。
「もう無理かも」と思ったこと、ありませんか?
大丈夫です。
先にお伝えします。新NISAは、全部覚えなくて始められます。
18年間、銀行の窓口で資産運用のご相談にのってきましたが、制度にくわしいことと、投資がうまくいくことは、実は別ものです。必要なのは、たった3つ。今日はそれだけを、一緒に見ていきましょう。
そもそもNISAとは:「税金がかからない箱」です
普通、投資で利益が出ると、その利益に約20%の税金がかかります。
たとえば10万円増えたら、約2万円が税金で引かれて、手元に残るのは約8万円。
NISAは、この税金がかからなくなる制度です。
「NISAという箱の中で買ったものは、いくら増えても税金ゼロ」イメージはこれだけで十分です。
国が「貯金だけじゃなく、資産づくりも応援しますよ」と用意してくれた、いわば優遇パック。使わない手はありません。
知ること①:箱の中には「2つの枠」がある
新NISAの箱の中は、2つの部屋に分かれています。
- つみたて投資枠……毎月コツコツ積み立てるための部屋。長期の積立に向くと国が認めた投資信託だけが並んでいます
- 成長投資枠……株式など、より幅広い商品も買える部屋
「どっちを使えばいいの?」と迷ったら
最初は「つみたて投資枠」だけでOKです。
成長投資枠は、慣れてきたときのための部屋。存在だけ覚えて、今は扉を閉めておいて大丈夫です(このサイトのSTEP3・配当金投資で、また登場します)。
知ること②:投資信託は「詰め合わせパック」
つみたて投資枠で買うのは、投資信託です。
投資信託とは、たくさんの会社の株を少しずつ詰め合わせたパック商品のこと。1つ買うだけで、何百〜何千という会社に分散して投資したことになります。
「どの会社が伸びるか」を当てる必要がないのが、初心者にとっての最大の味方です。
選ぶときの目印は3つ
商品は山ほどありますが、目印はこの3つだけです。
- 「全世界株式」か「米国株式」の名前がつくインデックスファンドであること(世界中、またはアメリカの会社をまるごと買うパックです。多くの入門書で定番とされる型です)
- 手数料(信託報酬)が低いこと(目安:年0.1%前後。パックの箱代のようなもので、安いほど手元に残ります)
- 純資産総額が大きく、増え続けていること(たくさんの人に選ばれ続けている証拠です)
この3つを満たす商品は、実はそう多くありません。証券会社の「つみたて投資枠」の画面でランキング上位に並んでいる定番ファンドを、この目印で確かめてみてください。
※当サイトは特定の商品をおすすめしない方針です。最終的な選択は、この目印を使ってご自身で確かめていただくのがいちばんの練習になります。
知ること③:金額は「がんばりすぎない」
最後は、毎月いくら積み立てるかです。
答えはもう、あなたの手元にあります。STEP1の記事で出した「毎月残るお金」の範囲内、その半分くらいから始めるのが安心です。
- つみたて投資枠の上限は年120万円(月10万円)ですが、上限まで使う必要はまったくありません
- 月1,000円でも、100円でも始められます
- あとから金額はいつでも変えられます
投資は、金額の大きさより「続くこと」。少なすぎるかな、と感じるくらいがちょうどいいスタートです。
まず1本、小さく始めましょう
ここまでくれば、やることはシンプルです。
- 証券口座にログインして、「つみたて投資枠」の画面を開く
- 3つの目印で選んだ投資信託を1本だけ選ぶ
- 毎月の金額を設定する(引き落とし方法を選んで、あとは自動)
これで、あなたの資産づくりの土台は完成です。
一度設定すれば、毎月自動で積み立てられていきます。
やらなくていいことリスト
始めたあと、これはやらなくて大丈夫です。
- 毎日値動きをチェックする(むしろ見ないほうが続きます)
- 何本も買い足す(まずは1本で十分)
- 値下がりで慌てて売る(積立は、安いときこそたくさん買えている時期です)
- 「今は買い時?」とタイミングを計る(自動積立に任せましょう)
まとめ
- NISAは「増えても税金がかからない箱」。まずはつみたて投資枠だけでOK
- 投資信託は「詰め合わせパック」。全世界株式か米国株式のインデックス型・低コスト・純資産が育っている、の3つが目印
- 金額はがんばりすぎない。月1,000円からでも、始めたその日から土台は完成
ここまでできたら、STEP2は卒業です。
次はいよいよ、このサイトの大本命『STEP3・配当金投資』。「配当が入る仕組み」を育てて、将来の選択肢を増やしていく段階です。次の記事でお会いしましょう。
次の記事はこちら→ 配当金投資のはじめ方。お給料以外に「お金が入ってくる仕組み」を育てよう
※ 本記事の内容は2026年7月時点の制度にもとづいています。制度の詳細・最新情報は、金融庁「新しいNISA」のページ(https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/)でご確認ください。